広島はきょう79回目の原爆の日を迎えた。高校生たちが同じ学校の卒業生でもある被爆者の体験を伝え次の世代に受け継ぐ取り組みを行っている。広島市にある広島皆実高校を訪れたのは92歳の植田ノリ子さんと松坂緑さん。母校の後輩たちに被爆体験を伝えるため。当時、爆心地から1.8kmの場所にいた2人。植田さんは1つ下の妹を原爆で失い、松坂さんは今回初めて自身の体験を語る。生きているうちに後輩たちへ。学校の先輩から被爆体験を受け継ぐ、この取り組み。生徒が進行役を務め2人の被爆体験を小学生たちに伝えるため意見を出し合う。迎えた本番の日。小学生ら50人が集まった。原爆で妹を亡くした植田さんへの質問は「妹との思い出」。2人で集めたアブラムシがある日かえったことだそう。松坂さんは79年前のあの日の記憶を語った。話を聞いた子ども達は「核兵器や戦争がなくなってほしい」と話した。