JR西日本の年間利用者は約17億人。届けられる忘れ物や落とし物は年間、約120万件に上る。在来線や山陽新幹線の一部など、広島県を中心とした90駅分の忘れ物が集められるのが、JR西日本広島忘れ物センター。保管庫に並ぶ、様々な忘れ物。去年6月は1ヶ月で、約1800本の傘が届けられた。一つ一つには遺失物切符が付けられている。特徴や見つかった場所、日付などが管理される。最も多いのが傘で、帽子や上着などの衣類やお土産も多いそう。職員は「海外からのお客様が増え(忘れ物が)非常に多くなってきている」とコメント。一番驚いたのは本物の刀が届いたことという。遺失物法に基づき、警察と連携して管理される。定期券やICカードをはじめ、現金の入った財布やスマートフォンなど個人情報が入った貴重品などは警察署へ引き渡され保管される。持ち主特定が難しい傘や衣類など、忘れ物センターで2週間保管される。職員は膨大なデータと照らし合わせ、忘れ物を探す。着払いで郵送するサービスも行っている。お届け物特急券を付けている。引き取り手のない日用品などは処分される。オーストラリアからの観光客は新幹線にバッグを置き忘れたそう。
住所: 広島県広島市南区松原町2-37