日本時間のきょう午前、ワシントン近郊の空港に到着した赤澤大臣。関税交渉のため、アメリカを訪れるのは先週に続き4回目となる。日本時間今夜9時すぎから前回不参加のベッセント財務長官らとの閣僚交渉に臨んでいる。赤澤大臣としては一連の関税措置の見直しを求めるとともに、合意に向けて歩み寄れる接点を探りトランプ大統領に報告があがる環境を整えたい考えである。相互関税や一律関税などの措置は裁判所が差し止めを命じたものの政権側が控訴し、当面は関税措置は継続されることに。トランプ大統領はSNSに”連邦最高裁がこのおそろしい国家を脅かす決定を速やかに断固として覆すことを望む”と投稿した。アメリカとの関税交渉が続く一方、日本と中国の間で新たな動きがあった。日本産水産物の輸入停止措置をめぐり、日中両政府間で再開に必要な要件で合意し手続きに入ることを明らかにした。北海道・別海町の水産加工会社は中国による輸入停止措置のあと、アメリカなどに販路拡大してきたがその矢先に”トランプ関税”が発動された。上海の日本料理店では歓迎する声もあった。輸入などを手掛ける業者は期待の一方でいつ輸入が再開されるか見通しが立たないという。輸入停止措置は継続されるということで、政府は引き続き中国側に措置撤廃を求めていく方針となる。