2000年以降日銀が政策金利を上げようとしたタイミングは2000年頃と2008年頃。そして今回と、大きく分けて3度。その時期と重なるようにITバブルの崩壊、リーマンショックなどがあった。マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは「日銀は過去の失敗を踏まえていない。今回は副総裁が慌てて利上げできないと言って、株式市場は危機を回避できた」などコメント。このタイミングで利上げへ転換しようとしている日銀と世界を比較。アメリカFRBと欧州ECBはすでに2022年から利上げへ急ピッチで進められていたが、ECBはすでに6月に利下げに転じ、またアメリカFRBは来月にも利下げに転じると見られている。広木氏は「日本は世界の中で見ると真逆の方向に向かっていて。金融政策のねじれがどのような力学を生むか想像不可能になってきている」などコメント。今後の株価に与える影響について広木氏は3万5000~6000円の範囲は妥当な水準で場合によっては3万8000円台に戻る可能性は十分にあるが、5000円台われにも戻りやすく不安定な相場が暫く続くと見ている。