2種目を残し金メダル争いに食らいつく岡慎之助。残された種目は平行棒と鉄棒。平行棒では中国の張博恒が15.300。橋本大輝は14.433。岡にとっては種目別でもエントリーしている得意種目。団体戦直後、LINEでコーチの田中和仁にアドバイスを求めていた。田中からは「平行棒、倒立のタイムに丁寧さが出ると印象良くなる」と返信があった。岡はたなかの教えに従った結果15.100の高得点で首位を立った。混沌としたメダル争いは最終種目の鉄棒へ。金メダルを争う中国の肖若騰が14.366、8位となった橋本は14.400で暫定4位。そして首位の岡は14.500。あとは張博恒の結果を待つ。張の結果は14.633。こうして岡は団体に続き個人総合の2冠を達成。内村航平から続く4大会連続金メダルの快挙となった。個人総合を終え、橋本を指導した冨田洋之は「彼自体も思うところはたくさんあるかなと思うので本当に糧にして、次は岡選手と肩を並べて切磋琢磨し合いながら更に日本を盛り上げてどんどん若手に刺激を送り込んでいってもらいたいと思う」。岡を指導した田中和仁は「失敗せずに6種目やり抜いた岡をすごいなと思う。慎之助、個人団体と金メダル2冠おめでとう。帰ってきた時はメダル見せて」とコメントした。