徳島県のポツンと一軒家を訪れ、主の進さん秀代さん夫婦に話を聞いた。敷地には干し柿用の棚があった。販売用で一番多いときは1万2000個ほど作ったという。進さんは24歳でトラックの運転手になり、62歳までトレーラーに乗っていた。同じ集落出身の秀代さんは中学卒業後岡山の紡績工場で働き、20歳で結婚した。3人の子どもが誕生した。現在は長男夫婦と大阪で同居している。畑ではゴーヤやネギを栽培している。スーパーまでは車で30分。祖父が手作りしたという背負子で荷物を運んでいる。昭和時代は24軒が集まる集落だったが今は1軒だけになった。母屋の西側にあるトタン小屋には五右衛門風呂があったが、今は温泉に通っている。離れた場所には築150年の蔵があり、2階には大事なものを入れていたという大きな櫃があった。