女性管理職を増やそうという動きも広がりをみせている。創業69年のブライダル会社では、女性管理職の比率が55%にのぼっている。働き方改革を担当してきたのは、小崎みどりさん。改革のきっかけは、結婚・出産を機に退職する社員が後を絶たなかったこと。女性管理職が増えることにつながった大きな要因は、ライフステージに応じたサポートだった。育休から復帰する社員の面談には、産休前と復帰前のそれぞれの状況を記入するシートが使われ、要望などを細かく聞き取り、会社としてできることはないか考えるという。子育て社員を支えるため、会社は地元保育園と連携。社員のほとんどが利用している。さらに、取り入れたのはジョブローテーション制度。入社後の研修では様々な部署で基本を学び、長期休暇や突然の欠員にも柔軟にサポートできる体制を作っている。こうした取り組みが功を奏し、出産が理由の退職者はこの8年間でゼロだという。