伝統の西ノ内和紙作り体験をするという。JR山方宿駅から徒歩15分の「五介和紙」へやってきた。江戸時代に奥久慈で栄えた西ノ内和紙の技を受け継ぐ工房。紙料液と呼ばれる紙のもとになる液体。楮からとれる繊維とトロロアオイと呼ばれる根から取れる粘液ネリが和紙を作る際に、繊維を均一にし、へばりつかせる働きをするという。楮は日当たりのいい傾斜地と水はけのいい石の混ざった土が良質の楮を作るのに最適だという。大子那須楮は、日本でもっとも優良な楮を呼ばれる。徳川光圀が和紙を奨励した西ノ内和紙は、江戸の町で商人の帳簿や提灯・唐傘の材料として広く使われた。簀桁と呼ばれる道具に、紙料液を入れて、縦横に揺らし簀の表面に和紙を作るという。十分な厚さになったら簀を取り外しタオルの上にはがす。この体験では間に様々な柄の飾りをはさみ2枚を重ねて1枚にする。