静岡市にある静岡県立こども病院では医療スタッフの一員としてファシリティドッグのタイが働いている。タイの仕事は子どもたちに安らぎと笑顔を与えること。体力の落ちている子どもと一緒にリハビリも。ファシリティドッグはこうした状況でも常に落ち着いて行動できるよう専門的なトレーニングを受けている。育成には1年半~2年半かかり、約60個の合図を習得する。様々な場所、人、モノに慣れる練習を重ね、病院でも堂々と過ごせるようになる。病棟に入るたびに衛生管理を行う。生まれつき心臓が悪く入退院を繰り返している福島瑠南さんはタイとの一番を思い出は「注射の時に付き添ってもらったこと」と語った。ファシリティドッグは病気を治すことはできないが「子どもの負担は減らせる」という。この病院にはタイの先代ファシリティドッグのヨギがいた。2021年に引退し、去年天国へ。ヨギに支えられた子どもがいた。浜松市にある聖隷浜松病院で看護師として働いている山本みあさんは12年前、急性リンパ性白血病を患い静岡県立こども病院に入院。ヨギが見守り続けた。ヨギのバトンを受け継いだみあさんは血液内科の看護師として自身も闘った白血病などの患者と向き合っている。
