中国では不動産大手・恒大集団や開発大手の碧桂園が巨額の財務超過に陥るなど不動産市場の低迷が続いている。そんななか若い世代を中心に住宅に求める条件に変化が起きているという。中国で建築家として活躍する鶴崎洋志さんのもとには数年前から住まいを日本式に作り変えてほしいという依頼が増えているという。中国式の間取りでは玄関という独立したスペースが無く、ドアをあけるとすぐリビングにつながっているのが特徴だという。生活空間をできる限り広くする目的から廊下や収納スペースがないのも中国式の一般的な設計だという。北京市ではこうした間取りに変化が起きているという。住宅価格が高騰するなか若い世代を中心に限られたスペースを有効活用する日本式の設計の人気が高まっているという。この日も北京市内にマンションを購入したという人が鶴崎さんを訪ねていた。両親と同じマンションを購入したという夫妻。両親は中国式の間取りを選択したが、夫妻は日本式の間取りにすることを希望している。