今年、28回目を迎えた富川国際ファンタスティック映画祭。日本から招待作品として選ばれたのが映画「夏目アラタの結婚」。連続殺人犯として囚われている死刑囚・品川真珠。そこへ柳楽優弥演じる夏目アラタが突然プロポーズすることから物語が始まる衝撃の獄中サスペンス。観客が印象的だったというのが演技時の目力。拘置所の面会室での心理戦のシーンでは顔のアップが多い。約者にとっても挑戦的な撮影だった。堤幸彦監督は面会室は狭い。普通に座っていてもアクリル板に反射するため、撮るのが大変だったと話した。このシーンでは手の位置や表情、カメラを見る目線の角度までミリ単位で指示が出されていた。