警視庁の「石原」を名乗る男は電話をつないだまま愛知県警の担当刑事を名乗る男に変わる。その男はまず「この通話は録音されている」、「ウソをついたら新しい罪に問われる」と言い、会話の主導権を握ると「逮捕した主犯格が名義を貸した人に毎月得た収益から報酬として数万円渡していると証言している。身に覚えはありませんか?」と聞いてきた。このときマツオさんはこの電話を疑うよりお金を受け取っていないことを証明したいと思ったという。男らはマツオさんの不安を煽り、自分たちのペースに持っていく。3人目の男はマツオさんの送金履歴を調べるため専用の口座にお金を振り込むように指示した。ここで不審に思ったマツオさんはATMに行くふりをして電話を切らずに交番へ。無事交番につくと本物の警察官とマツオさんのやり取りが聞こえたのか電話は切れていた。最初の電話から交番を訪れるまで3時間ほどの時間がかかったそう。石原さんは若者がターゲットにされる理由について「高齢者と違いSNSに慣れている。画像や音声情報を送れるので信ぴょう性を高めてダマしてくる」とした。三上さんは対策について「1度電話を切って着信履歴を使わず警察署に連絡して確認すること。着信履歴の番号にかけ直してはいけない。しかし最近は注意が必要。」としている、などと伝えた。