日航ジャンボ機墜落事故から今年で40年となる。墜落現場麓にある慰霊の園には桜が植樹されている。苗木を送ったのは滋賀・大津市の石山寺。寺の副座主を務める鷲尾さんは墜落事故で妹の千延子さんを亡くした。事故のあと、寺の境内に植えられた様々な桜は母・怜子さんが事故の数カ月後に見た夢がきっかけだった。夢の中で桜の花が咲く中を歩く千延子さんはうれしそうな笑顔だったという。怜子さんは思いを桜に託し、寺に犠牲者の数と同じ520本の桜を植えた。いつしか「夢の桜」と呼ばれ、日航機の事故や福知山線脱線事故などの遺族の心の支えになってきた。鷲尾さんは後世に残したいと「夢の桜」についてのしおりを作った。
住所: 群馬県多野郡上野村楢原2218-23