慶応大学などのグループは、事故などで脊髄を損傷し体が動かせなくなった患者4人にiPS細胞から作った神経のもとになる細胞を移植する臨床研究を行い、4人のうち2人は運動機能のスコアが改善したと去年3月、世界で初めて報告した。今回、グループは4人の患者の移植後、2年から4年たった経過をまとめ、いずれも移植が原因と考えられる重い副作用は確認されず、運動機能の改善が見られた2人も再び悪化することはなかったという。グループは長期的な安全性が確認できたとして、今後実用化に向けて国の承認を得るための治験を行うとしている。脊髄損傷は国内で毎年5000人以上が新たに発症するとされている。
