東武東上線の上板橋駅の乗降客はおよそ4万5000人、駅周辺には飲食店や商店が建ち並んでいる。これまで東武東上線の準急は池袋を出ると板橋区の成増駅までノンストップだった。ところが去年3月のダイヤ改正で途中の8駅のうち上板橋に準急が止まるようになった。利用者は朝の移動時間を5分短縮できると評判は上々のようだ。準急が止まるようになった理由を川村博昭駅長に聞くと主な理由が上板橋駅の構造にあるという。ホームが上りと下りで分かれていて線路は合わせて4線。ほかの駅と比べると普通だけでなく準急列車も停車できる余裕があるのだ。一方、上板橋駅周辺は今、再開発が進んでいる。この辺りは木造住宅や小さな店舗が集まるいわゆる木密地域だった。消防車や救急車の通行が困難で災害のリスクがあった。昭和50年代に計画が持ち上がり地権者の中でも賛否が分かれた時期もあった。それでも防災上の必要性などから再開発工事が進められることになった去年、再開発組合の片桐理事長の自宅も取り壊された。4年後には駅直結の26階建てのビルや駅前広場などが整備される予定だ。
住所: 東京都板橋区成増2-13-1