中国に返還される東京・上野動物園のジャイアントパンダ「リーリー」「シンシン」が、きょう明け方、ふるさとの中国に向かうため動物園を出発した。動物園によると2頭は出発の1時間ほど前に移動用のケージに移されたが、特に変わった様子はなく、落ち着いて座って職員から手渡された竹を食べていた。13年前の2011年2月に上野動物園にやって来たジャイアントパンダのポス「リーリー」とメス「シンシン」は19歳と高齢で、高血圧の治療なども必要なことからふるさとの中国に返されることになった。2頭はきょう午前4時にトラックに乗せられ、13年余り暮らした上野動物園を出発した。2頭は成田空港から専用の飛行機で中国に向かい、きょう中に中国ジャイアントパンダ保護研究センターの飼育施設に入る予定。動物園の門の外には明け方にもかかわらず数十人のファンが詰めかけ、写真を撮ったり手を振ったりして別れを惜しんでいた。上野動物園・福田豊園長は「少し寂しいが、今は“ありがとう”と感謝の気持ちが強い。生まれ育った環境で、穏やかに暮らしてほしい」と語った。
住所: 千葉県成田市古込字古込1-1
URL: http://www.narita-airport.jp/jp/
URL: http://www.narita-airport.jp/jp/