輪島建設協同組合に浮体式洋上風力推進室がある。中にいたのはこのプロジェクトを立ち上げた3人のメンバー。生粋の輪島人で、通称3Gと呼ばれている。発起人は市内の建設会社の顧問・刀禰芳昭さん。輪島の歴史を見続けてきた一人。漁業と漆器業で栄えてきた輪島、江戸時代から明治時代にかけて日本海や瀬戸内海を中心に活躍した大型船の商船・北前船の寄港地として発展した。輪島の朝市や輪島塗が全国的に有名になり、観光ブームもあった。バブル崩壊で人口減少が加速。約4万人いた人口は2年前には約2万人になった。去年の震災後、人口は3割減少した。朝市があった場所は火災が発生し多くの建物が焼け落ちた。3Gの一人、二俣さんが朝市を案内してくれた。二俣さんは輪島の現状を変えるには浮体式洋上風力しかないと考えている。洋上風力は部品の製造やメンテナンスなど地元に多くの雇用が生まれる。浮体式洋上風力を日本で初めて誘致した長崎県五島市では、人口流出に歯止めがかかり多くの雇用が生まれた。五島市では全9基が運転開始する来年1月以降、再エネ率が約80%になる予定。3Gの皆さんは輪島でも浮体式洋上風力で人口流出を止めたいと考えている。3Gの最年長・竹林さんは震災前に妻を亡くし、現在は仮設住宅で一人暮らしをしている。竹林さんが浮体式洋上風力をすすめたい理由は沖合でできれば景観も騒音も解消するということ。主な風力発電は陸上風力、着床式洋上風力、浮体式洋上風力の3つ。国内で数が多いのは陸上風力と着床式洋上風力。人の生活圏に近いと景観に課題がある。そこで注目されているのが、チェーンなどで改定に係留し海に浮かべる浮体式洋上風力。陸地から離れた深い海に設置が可能で人の生活圏から遠く騒音も届かない。海上は風が強く発電量もアップするため、深い海に囲まれた日本と相性が良いとして注目されている。
3Gに新しいメンバーが加わった。大学で浮体式洋上風力の研究をすすめてきた佐藤義久さん。佐藤さんは東京から単身移住してきた。3Gから4Gとなって、2023年から本格始動した。建設を予定する場所は輪島の沖合25キロの海域。約50基の風車を海底ケーブルで輪島などに電気を届ける。予定している80万kWの発電容量は約67世帯分の電力に相当する。世界最大規模の浮体式洋上風力を輪島の海にといのが4Gの希望。計画では2033年に着工、2036年に運転開始。そのとき4Gは全員80代以上になる。目標のためにこれまで日本各地の洋上風力を視察してきた。長崎・五島市では日本初の浮体式洋上風力を視察した。去年の地震と豪雨災害によって4Gはプロジェクトを断熱しようと思うほど動揺した。それでも諦めきれなかったのは、佐藤さんから「復興風力」だと励まされたのだという。この言葉が3Gの背中を再び押した。2024年8月には環境省の実証事業に採択された。輪島市長の坂口茂さんもこれからの創造的復興にとって一つの大きな柱になると話している。輪島市では今年3月、洋上風力の誘致検討協議会を開催、各業界団体が参加し全会一致で誘致の推進が可決された。
3Gに新しいメンバーが加わった。大学で浮体式洋上風力の研究をすすめてきた佐藤義久さん。佐藤さんは東京から単身移住してきた。3Gから4Gとなって、2023年から本格始動した。建設を予定する場所は輪島の沖合25キロの海域。約50基の風車を海底ケーブルで輪島などに電気を届ける。予定している80万kWの発電容量は約67世帯分の電力に相当する。世界最大規模の浮体式洋上風力を輪島の海にといのが4Gの希望。計画では2033年に着工、2036年に運転開始。そのとき4Gは全員80代以上になる。目標のためにこれまで日本各地の洋上風力を視察してきた。長崎・五島市では日本初の浮体式洋上風力を視察した。去年の地震と豪雨災害によって4Gはプロジェクトを断熱しようと思うほど動揺した。それでも諦めきれなかったのは、佐藤さんから「復興風力」だと励まされたのだという。この言葉が3Gの背中を再び押した。2024年8月には環境省の実証事業に採択された。輪島市長の坂口茂さんもこれからの創造的復興にとって一つの大きな柱になると話している。輪島市では今年3月、洋上風力の誘致検討協議会を開催、各業界団体が参加し全会一致で誘致の推進が可決された。
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URL: http://www.toda.co.jp
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