岸田総理はフランスと南米のブラジル、パラグアイの訪問を終えて記者会見し、グローバルサウスと呼ばれる新興国途上国との連携強化で成果が挙げられたと強調した。世界一周の外遊で岸田総理が特に意識したのは、中南米などのグローバルサウス諸国で影響力を強める中国の存在で、岸田流の寄り添い型外交を通じ、負けじと各国との連携強化を図った。岸田総理は会見で「法の支配」や「人間の尊厳」を前面に打ち出した外交を展開したことを強調し、成果をアピールした。一方、会見では政治資金規正法の改正について聞かれ、「政治資金規正法については今国会中の改正に向けて全力を挙げていきます。6日の帰国当日にも党の政治刷新本部のメンバーと面会をし、改革の方向性を確かなものにしていきたい」と述べた。自信を持つ外交で笑顔を多く見せた岸田総理だが、帰国後は政治資金規正法の改正など逆風の中での厳しい政権運営を迫られる。