日本原子力発電の敦賀原発2号機の審査は9年前に始まり、原子炉建屋の真下にある断層が将来、動くかどうかが焦点となってきた。審査を行う原子力規制庁は先月、動く可能性が否定できないとして“活断層の上に安全上重要な設備を設置することを認めていない規制基準に適合しているとは言えない”とする結論をまとめた。事業者の日本原電は断層の追加調査などを求めていたが、原子力規制委員会は今月、社長と面談したうえで今回の審査では受け入れないことを決めている。きょう開かれた規制委員会の定例会。敦賀原発2号機について審査に不合格としたことを示す審査書の案を全会一致で取りまとめた。今後、パブリックコメントを経て正式に不合格となる見通しで、再稼働を認めない判断は2012年に規制委員会が発足して以降初めて。日本原電は改めて審査を申請する意向だが、規制委員会は敷地内や周辺に100以上ある断層の再評価が前提だとしていて、申請できる時期は見通せず再稼働の見通しは立たない状況。
住所: 福井県敦賀市本町2-9-16
URL: http://www.japc.co.jp/plant/tsuruga/dai2top.html
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