安定的な皇位継承の在り方を巡る与野党の本格的な協議が始まった。政府の有識者会議の資料によると国事行為の臨時代行、皇室会議への出席、摂政、様々な式典への出席。災害の慰問など皇族の役割は多岐にわたるため皇族数を確保する必要がある。皇族数確保のための案「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持」「皇族には認められていない養子縁組を可能とし、旧宮家の男系男子を皇族とする」。現在皇室には17人、うち未婚の皇族は愛子さまや悠仁さまを含めて6人。自民党は「女性皇族の配偶者と子は皇族の身分を持たず、一般国民としての権利、義務を保持し続けることが適切」、立憲民主党は「配偶者と子が皇族の身分を持つ、持たない両論で検討が必要」としている。名古屋大学大学院准教授・河西秀哉は「短期的に見れば公務を担う皇族の数を増やす狙いは評価できる」とする一方で課題は大きく2つ、「象徴天皇制のもとでどれぐらいの公務が求められ、それを担う皇族がどれぐらい必要か議論すべき。長期的、安定的な皇位継承についての議論が必要」としている。