現地の証言とAIを使い、戦前のフィリピンの日本人移民の姿が、カラー化された。フィリピンに住んでいる日系人は、戦前に移住した日本人の子孫などであり、最盛期には約3万人がいた。しかし戦争中には日本軍のフィリピン侵攻により、フィリピンに移住した日本人の移民も憎悪の対象となり、抗日ゲリラに殺害された人も居た。戦前に撮影された日本人移民の写真を、今年の4月に東京大学大学院の渡邉英徳教授が、AIを使ってカラー化した。そして5月に、フィリピン・バギオで日系2世の寺岡カルロスさんが、その写真を見た。カルロスさんは、色の違う部分などを指摘した。その指摘を受けて、渡邉教授が色を修正した。その写真を、5月にフィリピン・ダバオで日系3世の人々が見た。そして彼らが、「私たちは、日本とフィリピンの歴史の証しなんです」などと話した。