「推し活」とは、イチオシのアイドルや俳優などを応援する活動のこと。番組は推し活で詐欺にあったという19歳の女性を取材した。女性は動画サイトなどでアニメのキャラクターに扮して活動する男性6人組の推し活をしている。ライブのチケットを購入したが、人気が高く抽選に落ちてしまった。そこで、SNSで譲ってくれる人を探したところ、相手が見つかり購入できることになった。女性は万が一の場合を想定してお互いの連絡先や身元を明かしたいと提案した。すると、相手は免許証とSNSののアカウント名が一緒に写った写真を送ってきた。しかしお金を振り込むと、連絡が途切れた。SNSで相手の情報を調べてみると、他にも17人が同じ相手から同様の被害を受けていることが分かった。提示された免許証は、別の被害者とやりとりした際に送られたものを流用したとみられる。チケットの転売をめぐるトラブルは新型コロナの行動制限が緩和されるのに伴って増えている。特に20代の若い世代が多く被害に遭っている。正規の購入方法だと購入した座席番号が伏せられていて分からない場合が多いが、個人間の売買であればどこの座席かが分かるという利点があるのだという。また、2019年に施行されたチケット不正転売禁止法により興行主の同意なしに高額で転売することや転売目的での入手が減った一方で、個人間の売買が増え、トラブルにつながっている。今回はこうした加熱する推し活について深掘りしていく。