文部科学省は去年12月、“生理による体調不良も公立高校入試の追試験の対象に含まれる”と通知したが、鹿児島県と宮崎県にはこれまで「追試」の制度自体がなかった。やむをえない理由で通常の試験を受けられなかった生徒について、これまでは特段の措置を設けていなかった鹿児島県が来年3月の入試から新たに「追試」実施を決めたのに続き、書類選考を実施していた宮崎県も来年の入試から「追試」を行う方針を固めたことが関係者への取材でわかった。これにより、今の中学3年生からは九州・沖縄の全県でインフルエンザなどに加え生理による体調不良についても追試験の受験が認められる見通しとなった。