少数与党の中、自民党の党大会が行われた。石破総理大臣は、国民の声に謙虚に耳を傾けて、公正な政治を実現する考えを強調した。党大会には、来賓として公明党の斉藤代表、経団連の十倉会長などのほか、連合の芳野会長が出席した。連合の会長が出席するのは20年ぶり。芳野会長は対話と相互理解の重要性を述べた。出席した議員からは「参院選に向け団結出来た」といった声も聞かれる一方、政治的方針などに関するメッセージが感じられなかったといった声も聞かれた。新年度予算案を巡っては、幹事長や政調会長らが個人的な人脈も使いながら、野党との政策合意にこぎ着け、修正のうえ先週衆議院を通過させた。その反面、党の独自性をアピールしにくいという少数与党ならではの悩みも付きまとうほか、先週の高額療養費制度の方針転換では政府側との意思疎通に課題を残した。一方で、最近の政党支持率を見ると若年層離れが目立っている。立党70年の節目を前に、東京都議会議員選挙や参議院選挙では党の力量が問われることになる。