フランスの議会下院選挙の決選投票は開票作業が終わり、地元の公共メディアは左派の連合の新人民戦線が過半数には届かなかったものの180議席を獲得して最大勢力になったと伝えた。マクロン大統領率いる中道の与党連合は158議席と議席を100近く減らし、極右政党の国民連合は連携する勢力と合わせて143議席を獲得したとしている。1回目の投票では国民連合と連携する勢力が得票率で首位だったが、決選投票に向けて新人民戦線と与党連合が200以上の選挙区で候補者を一本化し、国民連合が第1党になるという事前の予測を覆した形。新人民戦線の一角をなす急進左派の政党のメランション氏の政党とマクロン大統領の与党は政策面で大きく隔たり、連立を組むことを拒否している。議会の多数派の形成は難航が予想され、先行きには不透明感が強まっている。