東京都では理工系分野での女性の活躍を推進するため、オフィスツアーを実施している。きのうは東京都の行政サービスなどのデジタル化を推進する団体で行われた。女性社員との交流や最新技術を通じ、将来をイメージしてもらい進路選択の後押しをするとしている。ツアーに参加した高校生は「男性のエンジニアが多いイメージがあったが、管理職が女性と聞いて驚いた部分があったので、女性の活躍という面で印象が変わった」と話した。女性の理工系人材が少ないことが指摘される中、状況を変えようと現役の大学院生が起業した。プログラミング教室「griteen」の多田遥香代表は小学生から高校生の女子を対象にアプリなどのプログラミング教室を設立した。去年4月に開校し、約60人に個別指導を行っている。多田さんは理工系の女性が少ない理由に根深い問題があると感じている。多田代表は「女の子の習い事や進路はお母さんが決めがち。プログラミングは男子がするものだという固定概念がある」と話した。2年前にシリコンバレーで起業の研修を受けた際、女性の活躍を目の当たりにし、日本の固定概念を変えるため小学校から高校の女子向けのプログラミング教室を始めた。生徒に興味や目標をもたせることで、スキルや問題解決能力が身につくという。