三重県桑名市では最高気温38.3℃を記録し、今年の全国最高気温を更新した。例年10万人が訪れる「川口七夕まつり」が開催中の埼玉では、越谷で35℃以上の猛暑日を観測するなど猛烈な暑さとなった。一方北海道では、女満別や斜里で今年初の猛暑日となった。最高気温34.9℃を観測した北見市では、バーベキューを楽しむ人達の姿があった。兵庫県一宮市では今年最高の36.5℃を観測し、佐用町の船越山るり寺モンキーパークでは水に潜るサルの姿が見られた。猛暑日を観測したのは全国の139地点で、今年最多となった。熱中症警戒アラートが初めて発表された東京では、28人が熱中症の疑いで救急搬送された。夜の東京を上空からサーモカメラで覗いてみると、渋谷駅前のスクランブル交差点は真っ赤。緑が多い皇居では樹木が太陽の熱をためにくいため、道路の部分のみがくっきりと赤くなっていた。東京都庁のそばの公園でも、アスファルトか使われている3か所が赤くなっていた。同じビルでも、太陽の光の当たり具合で温度が違っている。熱が伝わりにくいステンレス素材が屋根に使われている東京体育館と国立競技場は、くっきりと温度が低くなっていた。サンシャインシティが建つ池袋駅周辺には、温度の低いビルが点在するエリアがあった。ビル全体に緑が生い茂ったビルは「仙行寺」という寺で、一際温度が低くなっている。住職に案内してもらうと、ベランダには土が敷き詰められ木が植えられていた。専門家によるとビルの緑化には部屋に入る日照を遮り、壁面の蓄熱を防ぐという2つの効果があるという。特に壁面の温度は緑化の有無によって10℃の差が出ることもあり(監修:法政大学 山口隆子教授)、熱帯夜を防ぐ効果もあるという。