北陸能登復興支援映画「生きがい/能登の声」は石川県出身の鹿賀丈史さん演じる被災し心を閉ざした男が生きがいを取り戻すまでの姿を描くフィクションとノンフィクションが入り混じったストーリー。おととい、公開記念舞台挨拶が行われ、鹿賀さん、共演の常盤貴子さん、監督・脚本を手掛けた宮本亞門さんが登壇した。世界的演出家として知られる亞門さんだが、映画を撮るのは30年ぶりでほぼ素人同然のような感覚だったという。亞門監督を直撃すると、知られざる撮影秘話から命に関わる病気などを乗り越えてきたから言える映画に込めてきた思いまで明かしてくれた。
宮本亞門さんは1958年、東京・銀座にある新橋演舞場の向かいで喫茶店を営む両親のもとに生を受けた。幼少期から日常的に舞台を観劇し、お店には歌舞伎俳優が来店する環境で育った。それゆえ周囲と価値観が合わず不登校も経験した。家族に支えられ演出家になると才能が開花。舞台演出を中心に世界で活躍し、“違いの分かる男”と呼ばれるようになった。亞門さんはなぜ今回、慣れない映画の世界に挑戦しようと思ったのか。宮本亞門監督は「被災地支援のボランティアに行くと『亞門さんはそんなことをしなくていい』『あなたみたいな人はこの状況を伝えてほしい』と言われたが、報道の人間でもなくテレビ関係でもない、舞台の演出なんで申し訳ないですと言ってボランティアを最後までした。9月に豪雨災害があり、心の復興というか、次に一歩踏み出してもらいたくショートフィルムをつくった」と話した。被災地のために今できることは何かと考え、30年ぶりの映画の世界に挑戦した。還暦をこえても挑戦を続ける背景には世界の第一線で戦ってきた亞門さんならではの仕事への哲学がある。亞門さんの演出家人生は知らないことを学んでいくことに楽しさを見出していたという。その原点に改めて立ち返ることができたという。亞門さんに被災地の人たちも温かいサポートをしてくれたという。映画の中には被災者との交流で聞いたリアルな声も生々しく描かれている。亞門さんが「死ぬ瞬間まで全員価値がある」と話すのは生死をさまようような大事故や前立腺がんの闘病、近しい人の死などを経た亞門さんが映画を通じて伝えたい境地。北陸能登復興支援映画「生きがい/能登の声」全国公開中。
宮本亞門さんは1958年、東京・銀座にある新橋演舞場の向かいで喫茶店を営む両親のもとに生を受けた。幼少期から日常的に舞台を観劇し、お店には歌舞伎俳優が来店する環境で育った。それゆえ周囲と価値観が合わず不登校も経験した。家族に支えられ演出家になると才能が開花。舞台演出を中心に世界で活躍し、“違いの分かる男”と呼ばれるようになった。亞門さんはなぜ今回、慣れない映画の世界に挑戦しようと思ったのか。宮本亞門監督は「被災地支援のボランティアに行くと『亞門さんはそんなことをしなくていい』『あなたみたいな人はこの状況を伝えてほしい』と言われたが、報道の人間でもなくテレビ関係でもない、舞台の演出なんで申し訳ないですと言ってボランティアを最後までした。9月に豪雨災害があり、心の復興というか、次に一歩踏み出してもらいたくショートフィルムをつくった」と話した。被災地のために今できることは何かと考え、30年ぶりの映画の世界に挑戦した。還暦をこえても挑戦を続ける背景には世界の第一線で戦ってきた亞門さんならではの仕事への哲学がある。亞門さんの演出家人生は知らないことを学んでいくことに楽しさを見出していたという。その原点に改めて立ち返ることができたという。亞門さんに被災地の人たちも温かいサポートをしてくれたという。映画の中には被災者との交流で聞いたリアルな声も生々しく描かれている。亞門さんが「死ぬ瞬間まで全員価値がある」と話すのは生死をさまようような大事故や前立腺がんの闘病、近しい人の死などを経た亞門さんが映画を通じて伝えたい境地。北陸能登復興支援映画「生きがい/能登の声」全国公開中。
住所: 東京都中央区銀座6-18-2
URL: http://www.shinbashi-enbujo.co.jp/
URL: http://www.shinbashi-enbujo.co.jp/