お昼時の東京・新橋を歩いていると、大行列を発見。列の先にあるのはこの街で絶大なる人気を誇る「お弁当のかわの」。1番人気の日替弁当は700円。鶏ささみフライやうなぎの蒲焼など、バリエーション豊富なメニューが日替わりで楽しめる。こちらの店では毎日700個以上のお弁当が売れていく。そんな大人気のお弁当を作るのは店主の井上康一さん。午前0時半、店主の井上さんの朝はとにかく早い。時間を惜しむように急いで仕込みに取り掛かる。井上さんの睡眠時間は毎日2時間半。眠い目をこすりながら仕込みを進めていく。しかし仕込みを開始しても、他の従業員が出社してくる気配は全くない。人件費を抑えて食材にお金をかける。午前3時、店を出て向かった先は豊洲市場。仕入れたのはナスやキュウリのB級品。曲がっていたり傷があったり形は不格好だが、切ってしまえば味は同じ。少しでもいい食材を使うため、必ず市場に足を運び自分の目で選ぶという。午前8時を過ぎると次々とスタッフが出社し、揚げ物に盛り付けと総出で一気に仕上げに入る。午前10時半にオープンすると、次々と弁当が売れていった。この日は最大50人が列を作り、754個の弁当が1つ残らず完売した。完売後も翌日の仕込みに厨房の清掃と、井上さんが仕事を終え店を出ていくのは午後6時すぎ。真夜中の仕事人の絶え間ない努力が、私たちの平穏な日々を支えていた。
