能登半島地震で広い範囲が液状化した新潟市。地震で被害を受けた建物はおよそ1万6000棟。その多くが液状化によるものとみられている。防災科学技術研究所・主任専門研究員・先名重樹さんは新潟市の液状化についても調査してきた。先名さんなどの調査で再液状化という現象が起きていたことが明らかになってきた。今回、液状化した場所の多くが60年前の新潟地震の際にも液状化していたという。新潟地震で液状化した地域に能登半島地震で液状化した場所を重ねるとその多くが一致した。再液状化のリスクが浮かび上がった。液状化被害の大きかった西区に住む男性。家を購入した当時、液状化のリスクについては考えなかった。家は傾き、住み続けることが難しくなった。男性は再び液状化しても被害を受けないよう地盤改良などをしたうえで自宅を建て替えようと考えている。しかし、多くの住宅が被害を受ける中、業者の不足などで家の解体すら進んでいない。