日本屈指の米どころ、新潟県。南魚沼市で農業法人を営む青木拓也さん。来月の収穫期を前に稲の穂は順調に生育している。新潟県では去年、記録的な暑さなどで米粒が白く濁る被害が拡大。ことし、全国の店頭に並ぶ米の流通量が少なくなった原因の1つだと指摘されている。ことしは新潟県によると、これまでのところ県全体でも米の生育はおおむね順調だということだ。こうした中、作付けを増やしているのが県が開発した暑さに強い品種「新之助」。去年の猛暑でも多くの米粒は白く濁らず、色や形が整っていると評価を受けた。この結果を受けて青木さんも去年より1割余り作付けを増やした。さらに栽培方法も工夫している。青木さんは衛星画像を基に分析した画像から稲の状態を確認できるシステムを導入。生育が進んでいない部分に重点的に肥料をまくようにした。新しい品種と最先端の技術で安定的に米を届けたいと考えている。