千葉県白井市では梨の収穫の最盛期。ここでは豊水など5つの品種を栽培している。甘くほどよい大きさの梨を作るには、適度な雨と日中と夜の寒暖差があることが大切だという。千葉は海に囲まれた温暖な気候のため梨栽培に適しているとされ、生産量は毎年約2万トンと全国一。薮崎孝さんの畑では暑さ対策として梨に直射日光が当たらないよう葉を多く残し日陰を作るようにし、これまでに収穫した梨には大きな被害は出ていない。それでも今年は天候による影響を受けており、香水は雨不足で収穫の序盤にサイズがやや小ぶりに。豊水は昼夜の寒暖差なく色づきが遅く、収穫は例年より遅れ今月に入って本格化したという。中には暑さが顕著に出る品種も。薮崎さんの畑ではここ数年暑さの影響で皮が変色したり実が柔らかくなるなど、去年1割を廃棄しという。このためリスクを下げる対策として新高は枝を切り落とすなど栽培を減らし、代わりに幸水など別の品種の栽培を増やした。