野村不動産は、浜松町駅周辺でJR東日本と進めている「ブルーフロント芝浦」の開発について発表した。総事業費は4000億円で、野村不動産としては過去最大のプロジェクトとなる。2棟の高層ビルにオフィスや高級ホテル、住宅などを備える複合ビルで、1棟目となるタワーSは9月1日に全面開業する。「行きたくなるオフィス」を目指し約1500坪の共用スペースやサウナ、スポーツジムなどを完備し、オフィスフロアの9割弱はすでに入居が決まっているという。しかし浜松町駅は線路が街を分断する形となっており、人が移動しづらいなど事業者だけでは解決しづらい課題がある。そこで浜松町駅周辺で進む3つの再開発プロジェクトの事業者が協力し、街の課題を解決するための「芝東京ベイ協議会」を設立。それぞれの強みを活かし、街の価値を高めるという。竹芝地区にある複合施設「東京ポートシティ竹芝」は、東急不動産などが2020年に開業した。最先端のテクノロジーを散り入れたスマートシティに力を入れているが、平日1日に約6万人が訪問するため1つの施設だけでの運営には課題もあるという。今後竹芝地区のシステムを他の2地区に拡大し、訪れる人の利便性を向上させる狙いがある。2027年に開業予定の世界貿易センタービルディング本館には、オフィスやホテルのほか国際会議に対応した大規模なホールなどが整備される。このビルを起点に3つの地区を回る無料の循環バスの運行を計画し、移動しやすい環境を整えるという。将来的には、羽田空港からやってくる海外の旅行者も滞在する国際観光拠点を目指すという。
住所: 東京都港区海岸2-7-104
URL: http://www.suijobus.co.jp/cruise/station/hinode.html
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