きょうのキラビト!は山本政史さん(70)。長年暮らす、栃木の伝統を受け継ぐ職人。手にしているのは竹の皮を編んだ草履。そこに木製の底を縫い合わせて出来たのが、日光で古くから親しまれてきた伝統工芸品「日光下駄」。そのルーツは、江戸時代の御免下駄。当時、神社や寺の参拝は草履を履くのがしきたりだったが、日光は坂が多く雪も降るため歩きやすいよう、草履の下に下駄をつけた。山本さんはその技術を継承しながら改良を重ね、現代の生活スタイルに合った日光下駄を作っている。夏は涼しく冬は温かい日光下駄を、後世にも残していきたいという山本さん。現在、手を上げてくれてた40代の2人が一人前になってくれるように教えているという。
