疲労回復、記憶の整理、免疫力の維持など健康的な生活に欠かせない睡眠。特にここ数年、睡眠ビジネスは過熱し、さまざまな商品が売り出されているが、睡眠研究の第一人者である柳沢正史氏は警鐘を鳴らす。正しい情報と誤った情報が混在している。睡眠研究の重要な役割。万人に適した睡眠時間はなく、年齢によっても変わる。自分にとって最適な睡眠時間はどれくらいなのか誰でも簡単に調べることができる。柳沢氏によると4晩連続で寝られるだけ寝て何時に寝て何時に起きたかを記録し、4晩目になると睡眠時間が落ち着いてくるのでそれがその人にとって最適な睡眠時間だといえるという。柳沢氏は2017年にベンチャー企業S’UIMINを設立。睡眠の計測ができる装置を開発し、企業向けのコンサルティングを行っている。教育、医療、金融の各分野でシステムやアプリ開発などを行うIT企業の日本システム技術。去年から柳沢が開発したデバイスを使い、社員の睡眠計測と分析を始めた。会社が費用の9割以上を負担し、140人の社員が睡眠計測を実施。今後も業務パフォーマンスの向上に向け、継続的に行っていく。柳沢の睡眠計測はすでに30社で行われていて、一部の社員が実施したある大手企業ではパフォーマンスが4.3ポイントも上昇した。計測結果を踏まえた専門家による睡眠のアドバイスが功を奏し売り上げも数千万円アップ。柳沢は今後、企業の健康経営や生産性向上を進めたいと考えている。食、運動、睡眠ぬち企業が最初に手を付けるべきなのは睡眠。
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