きょう皇后さまが出席されたのは自らが名誉総裁を務める日本赤十字社の全国大会。式典には皇后さまと名誉副総裁の女性皇族方が臨み、皇后さまは赤十字活動に功績のあった個人や団体の代表13人に有功章を手渡された。その後、能登半島地震で輪島市で炊き出しなどのボランティア活動を行った石川県金沢市の大学4年生やパレスチナ自治区のガザ地区に派遣された看護師による活動報告が行われた。皇后さまと女性皇族方は帰り際、活動報告を行った人に声をかけられた。式典が始まる約3時間前、4月に日本赤十字社に入社した愛子さまは職員として会場に入られた。日本赤十字社は戦後歴代の皇后が名誉総裁を務めるなど皇室と関係が深いことで知られている。上皇后美智子さまが1961年に日本赤十字社本社を訪問されたときの映像を紹介。上皇后さまはミシンの前に腰掛け、災害救助用の産着のミシンがけをされた。また、皇后雅子さまは結婚の2年後の1995年に日赤を訪問し、看護実習室などを見学されている。2018年、平成最後の日本赤十字社の全国大会。上皇后美智子さまが最後の出席となり、次期名誉総裁の皇后雅子さまに手を差し伸べ2人でお辞儀される場面があった。愛子さまはおととし成年を迎えた記者会見でボランティアへの関心を述べられていた。去年10月には天皇ご一家で初めて日本赤十字社の本社を訪問し、殉職した救護員の慰霊碑に白いユリの花束を手向けられた。先ほど皇居に戻られた愛子さま。日本赤十字社ではボランティアの育成などを行う事業局の青少年ボランティア課に配属されているが、きょうの式典への参加について、宮内庁担当記者は「私たちから姿は見えなかったのですが、愛子さまは行事を支えるスタッフの1人として、朝8時に入られました。行事がどのように行われているか裏側が分かる貴重な体験。それを天皇陛下や皇后さまにお話しされることで、ご一家でより深い理解につながるのではないか」と話した。