今年はシャインマスカットが豊作で値段が割安になった。シャインマスカットの栽培面積で日本1を誇るのが長野県。神のシャインマスカットは千疋屋で1房16200円。モンサンクレールの辻口博啓シェフも神のブドウを愛用する。飯塚果樹園を訪れた。シャインマスカットの神・飯塚果樹園の飯塚芳幸さん。飯塚さんはテニスコート4面分の畑でナガノパープルなど20種類のブドウを栽培している。シャインマスカットは2006年に品種登録された。育てやすく売値が高いことからお金になるフルーツとも呼ばれている。シャインマスカットの栽培面積は10年間で6倍にもなっている。シャインマスカットを含むぶどうの品評会で長野県知事賞を7度受賞している。毎年数十人が手にできる緑白綬有功章も受章。神の周りの農家は稲作ばかりだという。粘土質の土は保水力が高くお米の栽培には好条件。しかし、ブドウは水分量が多いと病気を招きやすい。魚粉・海藻・サンゴ・貝の粉末など天然の肥料を混ぜることで土の中に微生物を増やした。もう1つのポイントが藁。飯塚果樹園は畑全面に藁をまいている。通常の半分以下の農薬で栽培することを実現したブドウは全国で10％ほどの特別栽培農産物に認定された。神の元には多くの人がブドウ作りを学びにやってくる。シャインマスカットのオススメの食べ方は下から上に食べると常に甘さを感じられるとのこと。スーパーでのおいしいシャインマスカットの見極め方は軸が枯れていないこと、実い張りがありカタめなこと。おすすめの保存方法は付け根を残す。
シャインマスカットも近年価格は下がり傾向になっている。神は新たなオリジナル品種の育成に力を入れている。神は熟すと真っ赤になる真沙果を開発した。オリジナル品種は病気への耐性や気候への適応力が備わっておらず栽培がとても難しい。シャインマスカットは13名の研究者が18年かけて開発した。ゴールドナイトは今年の4月に農林水産省に品種登録が完了した新品種。シャインマスカットは糖度18度程度だが、ゴールドナイトは26.3度。さらにシャインマスカットと真沙果を組み合わせてできたのが美夕果とのこと。