日本共産党・伊藤岳委員は「NHKはAM一波を2025年度中に削減するとしているが、災害時の貴重な情報源となっているラジオ波を減らすのか」、「撮影現場でフリーランスの芸能関係者・演出家・撮影スタッフの労災対象の拡大がある中で未だに週60時間以上の拘束時間があるとの声も出るなど放送業界では長時間労働対策が不十分であり、NHKとしては労働安全衛生確保についてどのように対応してきたのか」、「NHKは本体制作のスタジオ収録は原則22時終了を目指し、連続テレビ小説・大河ドラマは原則21時収録終了を目指すとしているが、現状この目標の達成状況はどうなっているのか」など質問し、NHK・稲葉会長は「ラジオ放送は災害時の情報取得手段として極めて重要なものだと認識していて、AM波を2025年度中に再編した後も全国を広くカバーする特性を活かして災害放送の基幹波としてラジオ放送を行い、地域の情報としても新NHK FMでも帰宅困難者向け情報などを伝えていく」、「NHKでは放送ガイドラインで週に1度制作責任者が集まって収録開始・終了時間の実績を検証してスタジオ収録は21時終了を目指すなど出演者・取材対象者・制作担当者などの安全確保を十分配慮するよう配慮していて、スタッフの負担にならないようなスケジュール管理を行っている」、「収録開始が午後からや予期せぬトラブルによって目安としている収録終了時間を超過することもあり、連日収録を行うドラマの現場などでは前日の収録終了時間が遅くなった場合には出演者・スタッフが休息をとれるように翌日の開始時間を遅らせるなどインターバルを確保するよう過重労働とならないように気をつけている」など答えた。