前橋市長選挙は、無所属の新人で立憲民主党など野党側の議員が支援した小川晶氏が現職を破って初当選した。小川氏は、子育て支援策の強化やクリーンな市政の実現などを訴えた。前橋市によると、1892年以来、市長には18人が就任しているが、女性は初めて。兼清光太郎記者は小川氏について、「無党派層の支持を集めた上で、山本氏を推薦した自民党の支持層からも一定の支持を得た」と話す。小川氏は保守から革新まで幅広く声を拾うと繰り返し訴えてきた。また、自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐって、山本龍氏の陣営からは「風当たりが厳しい」といった声があがった。投票率は39.39%で、4年前の43.16%を3.77ポイント下回った。群馬の政界では自民党勢力が強く、自民党から4人の総理大臣も輩出している。今回、自民党が推薦する候補者が敗れたという衝撃は大きいという。