賃上げの行方について、石倉は、ことしも過去に比べ賃上げ率は高めになるとみられるが、賃上げの効果を最大にするには、額面ではなく手取りが順調に増えることが重要である、政府は賃上げを促す一方で、社会保険料を引き上げるなど、アクセルとブレーキを同時に踏んでいる状態で、むしろブレーキのほうが強いくらいだ、社会保険料が上がり続けると企業も負担がきつくなり、賃上げの阻害要因にもなりかねないなどと話した。具体的な対応について、石倉は、これからは手取りをどう増やすかに方向転換するべき、実質賃金の上昇率を目標設定し、すべての政策をそこに合わせていく必要がある、日本は高齢化社会でリソースが限られるからこそ、本当に投資すべきところを見極め、投資の取捨選択を行う必要があるなどと話した。