気候変動と健康や医療との関連について橋爪真弘氏が解説する。IPCCの報告によると、世界の平均気温は産業革命以前と比べ1.1℃上昇している。日本でも平均気温は上昇を続けている。国際社会では「1.5℃の目標」を掲げ、2050年ごろまでに温室効果ガスの排出「実質ゼロ」を目指している。
暑さが健康に与える影響について。世界では65歳以上の高齢者が熱波にさらされる日数は2010年から急増。日本でも熱中症で救急搬送される人が増えている。毎年約1300人が熱中症で死亡しており、自然災害による死亡者数と比べると5.5倍になる。さらに、暑さが関連した可能性がある死者数は、熱中症として記録されている死者数よりも多いことがわかってきている。2090年代には暑さによる死者数は人口あたりで2010年代の2倍以上になると見込まれている。暑さ以外にも気候変動は様々な病気に関わっている。WHOの推計では2030~2050年までの間に気候変動による死者数は年間約25万人に上ると見込まれている。
日本でも環境省の専門委員会が影響の重大性や緊急性を評価している。対策には緩和策と適応策の2つの柱がある。医療現場の温室効果ガスは世界平均で5%程度を占め、日本では6.4%というデータもある。イギリスではNHSが2040年までに排出をゼロにする目標を建てて具体的な行動計画も策定している。
暑さが健康に与える影響について。世界では65歳以上の高齢者が熱波にさらされる日数は2010年から急増。日本でも熱中症で救急搬送される人が増えている。毎年約1300人が熱中症で死亡しており、自然災害による死亡者数と比べると5.5倍になる。さらに、暑さが関連した可能性がある死者数は、熱中症として記録されている死者数よりも多いことがわかってきている。2090年代には暑さによる死者数は人口あたりで2010年代の2倍以上になると見込まれている。暑さ以外にも気候変動は様々な病気に関わっている。WHOの推計では2030~2050年までの間に気候変動による死者数は年間約25万人に上ると見込まれている。
日本でも環境省の専門委員会が影響の重大性や緊急性を評価している。対策には緩和策と適応策の2つの柱がある。医療現場の温室効果ガスは世界平均で5%程度を占め、日本では6.4%というデータもある。イギリスではNHSが2040年までに排出をゼロにする目標を建てて具体的な行動計画も策定している。