パリ五輪代表選考最終戦、全日本選手権がきのう開幕。シングルス代表に選ばれるのは選考ポイント上位2人のみ。女子ではトップ独走の早田ひな選手が代表確実。注目は平野美宇選手と伊藤美誠選手の最後の1枠争い。別のブロックにいるため決勝まで直接対決のない平野選手と伊藤選手はわずか34.5ポイント差。今大会ベスト8に入れば50ポイントが与えられるため伊藤選手は平野選手の成績次第では逆転の可能性もある。しかし、伊藤選手は厳しい戦いが続くと日本卓球協会・宮崎専務理事は言う。伊藤選手が5回戦で対戦する可能性がある出澤杏佳選手は去年の大学生チャンピオン。さらに6回戦には11月のオリンピック選考会でフルゲームまでいくなど苦戦を強いられた出雲美空選手が勝ち上がってくると予想されベスト8にたどり着くのも簡単ではない。準々決勝以降も去年の全日本選手権で敗れた横井咲桜選手など難敵と対戦する可能性がある。平野選手は決勝進出を果たせば伊藤選手の成績に関係なく選考ポイント2位が確定。初戦の4回戦に勝ってポイントを獲得すれば伊藤選手より早く負けても1ラウンド差であれば逆転はされない。平野選手の山場は6回戦で対戦する可能性がある大藤沙月選手。威力のある両ハンドドライブを武器に平野選手から勝利をあげている。宮崎さんは大藤選手に勝てば準決勝まで勝ち上がれると予想する。シングルス代表への思いの強さが勝敗を分けるという。東京五輪で女子シングルス銅メダルを含む3つのメダルを獲得した伊藤選手はパリ五輪に向けて奮い立たせることができるか。平野選手はシングルス初代表への思いを今大会にぶつけることができるか。2人の初戦は26日ラウンド64。団体戦3枠目をねらう選手にとっても最後のアピールの場となる。
住所: 東京都渋谷区神南1-1-1
URL: http://www.jtta.or.jp/
URL: http://www.jtta.or.jp/