NPO「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」は被爆者運動の記録や被爆者の手記などおよそ2万点の資料を収集保存してきたが、資料を活用する拠点施設の設立のめどが立っておらず、被爆の記憶の継承をどのように進めていくかが課題となっている。きょう都内で総会が開かれ、これまでにデジタル化した各地の被爆者の証言記録など一部の資料をことし8月をめどにインターネット上で公開する計画を発表した。去年8月に日本被団協が国連で開いてきた「原爆展」の展示パネルを閲覧できるウェブサイトを開設したところ、国内外から9万件近くのアクセスがあったということで、会のウェブサイトも改修するなどしてオンラインでの資料の活用や交流活動を強化していくという。