ノルウェーの首都・オスロで10日、ノーベル平和賞の授賞式が行われた。受賞した日本被団協を代表して田中熙巳さんが「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いであります。核兵器は人類と共存できない」と演説し、核兵器の廃絶を訴えた。歴史的な授賞式を見守ったのは被爆地の広島と長崎。ノーベル平和センターのアンドレ・アベリン氏は受賞の意味について「現在起きている問題に関係があるから」などと話した。田中さんは被爆者の高齢化が進んでいることから、核兵器廃絶にむけた運動を次世代が引き継いでいくことに期待を寄せた。