シンナーは塗料や接着剤などに使われ、塗装工事や自動車の製造や整備といった幅広い分野に欠かせない。シンナーの調達が難しくなっているとして、塗装業者で作る業界団体はきのう国に対応を求める要望書を提出した。団体が今月行ったアンケートでは回答した850社のうち「シンナー調達先から数量制限を受けた・手に入らない」と回答した企業は9割以上にのぼった。国は「必要な量を確保している」と説明しているが、先行き不安から業者が供給を絞るため流通が滞り、「目詰まり」が起きている。シンナー供給での“目詰まり”例を紹介。経済産業省は企業からの相談に応じて供給状況を確認したうえで、原料調達に課題が出ている場合は直ちに生産を減らさず速やかに相談すること、シンナーの原料の国内向けの供給は足りているとし取引先にも安定供給を促すよう要請した。赤澤経済産業相はきのうの閣議後の会見で「個別具体的な調査の上で原料が行き届くようにサプライチェーンの調達を行う。これで目詰まりは解消すると見込んでいる」と述べた。経済産業省は各企業に原料供給の見通しを共有し、在庫を抱えるメリットがないことを説明。一方で、ホルムズ海峡をめぐる対立は続いているため、シンナーに限らず石油製品の出荷を各企業が抑制しようとする動きは今後も起こり得る。
