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「日本感染症学会」 のテレビ露出情報

自然界最強の毒素を作り出す菌がある食べ物から体内に入って大変な目にあった女性がいた。その最強の毒素とは「地下鉄サリン事件」を始め数々の凶悪事件を引き起こしたオウム真理教が細菌兵器として研究し1gの毒素で150万人以上を死に至らしめる可能性があるという恐ろしい毒素である。その恐ろしい菌が自然界に存在しており、その菌を体内に取り込むことになった彼女は何を食べたのだろうか。2022年2月に朝から体調が優れなかった女性は下痢となっていた。雑誌のライターをしていた彼女はこの日も取材がありそば屋にいた。とても食べる気にはなれなかったが、失礼かと思いつゆを一口飲むとお手洗いに行くと言い出し異常を感じたスタッフは自宅まで彼女を車で送っていた。しかしこの頃には脚に力が入らなくなり、弟家族も住んでいたため甥っ子に運ばれ何とかベッドへ。誰も緊急事態とは思っていなかったが、ベッドの脇で動けなくなっており救急搬送されることとなった。彼女は血圧低下を起こし、ショック状態となっていた。すぐに血圧を上げる昇圧剤と脱水を防ぐ点滴が行われる。その翌朝、専門である消化器科の廣瀬医師に引き継がれ「腸閉塞」という腸管内の食べ物などが詰まって腸管がふさがった状態となっていた。腸閉塞の場合は腸管内に水分が溜まり、吸収がうまく行われないため脱水症状を引き起こすのだという。彼女が発症した脚に力が入らないなどの症状はこの脱水症状によるものだった。腸ぜん動とは腸壁にある筋肉が収縮して食べ物を移動させる動きで彼女の場合、ウィルスなどで腸ぜん動が鈍くなり起きた腸閉塞だと思われていた。だが数時間後に突然昏睡状態となり、呼吸停止となってしまう。診察をしていた廣瀬雄紀医師に話を聞くと呼吸停止は腸閉塞が原因では起こらないという。人工呼吸器を装着し呼吸は安定したが、肺に水が溜まるなどの肺の異常や心臓の異常を調べることとなった。肺にも心臓にも異常はなく、脳から肺へのシグナルも確認したため脳も異常なしということが判明。原因となるものを排除しないと自発呼吸できないため人工呼吸器を外せなくなってしまう。医師はある部分の異常を疑い「呼吸筋麻痺」で考えられる病名を候補として上げていったが、恐ろしい菌による食中毒は入っていなかった。なぜならその菌による食中毒は2000年からこの時まで国内で6件しか発生していない稀な食中毒だったからである。医師たちが原因と考えられる病気を1つ1つ検査していき可能性を潰していった。しかし廣瀬医師らが疑った病名で彼女の症状と合致するものは見つからなかった。現時点でお手上げの廣瀬医師は脳神経内科のある病院への転院を相談した。これが彼女の運命を変えることとなった。電話がかかってきた病床がいっぱいということになったが「ボツリヌス症の可能性は?」と話された。ボツリヌス毒素は自然界最強の毒素とも呼ばれ、その死亡率は5~8%となっていた。その毒性の強さはオウム真理教が細菌兵器として研究しているものだった。ボツリヌス菌という細菌が増殖の時に作り出す毒素によって人体に異常を引き起こし、その毒素は神経を攻撃して筋肉の動きを麻痺させ最悪の場合は呼吸筋が麻痺して死に至ることがあるという。女性の症状はボツリヌス症と酷似しており女性に症状が出る前に食べていたものを聞くと「いずし」という寒い地方で作られる伝統的な発酵食で冷蔵技術がなかった時代に魚の保存食として生まれた料理の名前が出てきた。彼女は地方の知り合いの店で店主からいずしをもらっており、それは店主の友人の手作りで真空パックにしてくれたものだった。彼女は冷蔵庫に半日いれずに放置しており、それをもらった翌日に3分の1ほど食べていた。食中毒の疑いがあるとされた場合は保健所に届け出る義務があるため、廣瀬医師はすぐに保健所に連絡した。また一般的な病院にはボツリヌス症に対する抗毒薬は置かれて いないため、保健所経由で手配する必要があった。廣瀬医師も国立感染症研究所から抗毒薬を手配し、投薬を開始。さらに保健所の職員は女性の自宅からボツリヌス症の疑いのある食べ物を回収した。すると残っていたいずしからボツリヌス毒素が検出された。ボツリヌス菌は自然界に広く存在しており、野菜・肉・魚など普段口にするものにも含まれている。しかし通常のボツリヌス菌は芽胞と呼ばれる状態で毒素を出すことはないため食べても問題はないが、ある条件で増殖して毒素を作り出すという。それは酸素の少ない環境で酸素の少ない環境を好むという。特に30~36℃で最も活発となり、一気に増殖して大量の毒素を作り出してしまう。つまり真空パックにされてから彼女が食べるまでの間にボツリヌス菌が増殖して大量の毒素を生み出した可能性がある。彼女は35日も入院することになったが、幸い後遺症はなかった。いずしは衛生管理・温度管理のもと作れば安全に食べられるが、地方自治体では手作りのものは他人に渡さないように注意を呼びかけている。このボツリヌス症は保存食品の保管方法を間違えて発症した事例もあるという。

他にもこんな番組で紹介されています…

2025年7月14日放送 13:05 - 13:31 NHK総合
参議院比例代表選出議員選挙 政見放送(参議院選挙区選出議員候補者 経歴・政見放送 埼玉県選挙区)
自由民主党・古川俊治の政見放送。古川俊治は、慶応大医学部卒業で、医師・弁護士・慶応大教授・参議院議員当選3回・参議院財政金融委員長・自民党参議院政策審議会長の経歴。古川俊治の政治テーマは、「健康と科学で日本を元気に!」。3期目の6年間で、コロナ対策に最も力を入れた。パンデミックをみんなで早く乗り切ろうという世界的な科学者のコミュニティーを全部毎朝見て論文集に[…続きを読む]

2025年7月8日放送 7:30 - 7:56 NHK総合
参議院選挙区選出議員候補者 経歴・政見放送(参議院選挙区選出議員候補者 経歴・政見放送)
古川俊治は、慶応大医学部卒業で、医師・弁護士・慶応大教授・参議院議員当選3回・参議院財政金融委員長・自民党参議院政策審議会長の経歴。古川俊治の政治テーマは、「健康と科学で日本を元気に!」。3期目の6年間で、コロナ対策に最も力を入れた。パンデミックをみんなで早く乗り切ろうという世界的な科学者のコミュニティーを全部毎朝見て論文集にまとめ、政治家として全国に発信し[…続きを読む]

2025年2月26日放送 9:00 - 11:54 NHK総合
国会中継衆議院予算委員会質疑
自由民主党・無所属の会の岩田和親氏による質疑。予算修正と教育の無償化については25日に自民党・公明党・維新の合意がなされているが、与党の責任として予算の成立を第一の目標として来たとしている。経済的に助かったと考える家庭も多いと見られるが、教育無償化は教育にも課題が残していると言及し、大阪府や東京都では私立に人気が集まり効率が定員割れするなどの影響が出てしまっ[…続きを読む]

2025年1月29日放送 8:15 - 9:55 NHK総合
あさイチ(特集)
これからの季節はインフルエンザB型に要注意だ。日本感染症学会インフルエンザ委員会・委員長の石田直さんによると「例年A型の波が落ち着く2月以降にB型が広がる傾向がある」「健康な大人でも肺炎等のリスクがある」などとコメントした。症状が辛く医療機関も混んでいるときのためにオンライン診療がある。黒木春郎さんは「検査を受けずともインフルエンザだろうと診断できるケースは[…続きを読む]

2025年1月9日放送 21:00 - 22:00 NHK総合
ニュースウオッチ9(ニュース)
インフルエンザの患者数が過去最多。猛威をふるっている。先月29日までの1週間に、全国の医療機関から報告された患者数は、1医療機関当たり64.39人。現在の方法で統計を取り始めて以降最多(出典:国立感染症研究所)。重症化してインフルエンザ脳症となる患者も相次ぎ、中には亡くなる子どもも出ている。東京都内のクリニック。先月からインフルエンザの患者が急増。年が明けて[…続きを読む]

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