大阪マラソンでマラソン日本学生記録2時間6分5秒を記録。青山学院大学・黒田朝日。3年前、入学当初の主戦場は3000m障害。U20世界選手権代表として世界の強豪と渡り合う世代トップ選手だった。しかし当時の青山学院は箱根駅伝3連覇の最中。層の厚い名門で駅伝メンバーに名を連ねることは叶わない。黒田の走りの底しれぬ可能性を監督は確信していた。初の箱根駅伝でいきなりの大役の2区に抜擢。すると激走で区間賞を獲得。前回大会ではこれまでの区間記録を上回る走りを披露。名実ともに学生トップランナーへ登り詰めた。前回大会、大会新記録で連覇を達成した青山学院。黒田は3連覇を目指すチームの主将を任された。矢先、監督から突きつけられた厳しい言葉。掲げたのは「王者の挑戦~俺が青学を勝たせる~」。志を胸に臨んだ出雲駅伝。黒田は区間賞を獲得するも結果は7位。全日本大学駅伝では区間新記録の激走。それでも3位。俺が青学を勝たせる、その誓いに全員がもっと必至に向き合ってほしい。黒田は鬼気迫る走りで仲間たちを鼓舞する。全日本大学駅伝の20日後に行われたMARCH対抗戦。トップを走る黒田を追う他校のエースたち。その集団に多くの仲間が食らいつく。黒田が10000mの学内記録を塗り替えるとチームメイトも自己ベストを大幅に更新。10000m上位平均タイムで前の年を大きく上回り3連覇へ強さを証明した。12月、箱根駅伝のメンバーが告げられた場で黒田は言葉に思いを込める。そして恒例の作戦名が発表。病に倒れ2月に旅立った皆渡星七さん。切磋琢磨した仲間は今もチームの真ん中で輝き続けている。
