NTT東日本関東病院は病床数594床、院内には理容室やカフェも入っていて1日1500人以上が訪れる総合病院となっている。 今回、急病や医師の出産が重なってしまって夜間・休日勤務ができる医師の調整がつかなかったと病院側は話している。背景には24時間体制をとる必要があるという産科特有の事情が関係している。分娩取り扱い施設の当直回数は月平均5．2回にのぼっている。また時間外・休日労働時間が年1860時間を超える医師の割合が4番目に多かった。産婦人科では50歳以下の医師は女性が多くなっているため産休中や育休中の女性医師などは当直勤務が難しいという。来年4月からは勤務医の年間の時間外労働が原則960時間に制限されることになる。日本産科婦人科学会の加藤理事長は対策が必要だと話す。1つ目は大規模施設へのマンパワーや機能の集約化、2つ目は助産師の積極的活用などだという。初期症状時は身近な診療所で受診をするなどの心がけが必要だと呼びかけた。