トヨタ自動車は自己資本利益率(ROE)の目標を2倍の20%とする。上場企業の23年度の平均は9%台だったがこれを大きく上回り、世界の車メーカーでトップ級となる。トヨタのROEは近年9%から16%弱で推移してきた。2025年3月期の市場予想は11%が見込まれている。直近ではROEの具体的な目標を掲げていなかった。トヨタは販売後の車にサービスを提供するなど事業モデルを革新し、株主還元を積極化する姿勢を鮮明にしている。効率的な経営の目安であり、投資家が重視するROEを引き上げ、市場評価を高める狙いがある。(日経電子版)