電子処方箋の導入率が3割止まりと普及が進んでいないことが分かった。電子処方箋は薬の処方情報を電子的にやり取りする仕組みで、処方した病院と薬局との間だけでなく、他の医療機関なども情報を参照でき、投薬の重複などを避けるのに役立つとされている。政府は医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の施策の一環として今年3月までの全面導入の目標を掲げていたが、現時点の導入率は全体で32.7%にとどまることが分かった。普及が進まない背景にはシステムの導入にかかる費用が高いことなどが要因として挙げられ、導入していない病院の約45%、診療所の54%が現時点で導入予定はないと回答している。(日経電子版)